2月22日は、何の日かご存知でしょうか?
猫好きの学者などが構成する「猫の日実行委員会」がペットフード協会の協力して、「猫の日」と制定したそうです。
子どもは動物の中でも、身近にいる猫が大好き。猫の絵本を読むと「にゃーにゃー」と真似をして遊んでいます。
道を歩いている時に見かける猫に興味深々で追いかけようとします。日常生活の中で触れ合うことのできる猫が登場する絵本を読むと、実際に見た猫と絵本の中の猫が重なり親近感を感じるのでしょう。
絵本の読み聞かせには、そういった何気ない日常を感じることで世の中の仕組みや物の概念等を一つ一つ蓄積していくことができます。
今回は、NHKのテレビ絵本で放映されました、「おしゃれねこ」作 工藤直子 絵 小沢良吉 の絵本をご紹介したいと思います。
おしゃれねこ 作 工藤直子 絵 小沢良吉の内容
おしゃれねこは、おしゃれが大好き。町の皆はおしゃれねこを綺麗だと言ってくれるが、ぼさねこは言ってくれない。
町の皆はおしゃれねこを見るのが好きで、おしゃれねこは、町の皆に見られるのが好き。おしゃれねこは、ぼさねこに「綺麗だね」と言ってほしくて、おしゃれがどんどんエスカレートしていく。
パーティーを開いて町の皆とぼさねこを招待した。どんなにおしゃれをしてもぼさねこは「綺麗だね」と言ってくれない。
おしゃれねこは誕生日に、身動きできないくらい飾った。
「おしゃればっかりで猫がいない」と町の皆はおしゃれねこの、度が過ぎるおしゃれにあきれていく。
おしゃれねこの誕生日に、ぼさねこは美しい景色をプレゼントする。おしゃれねこはその花の中で飛んで走り回った。それを見てぼさねこは「綺麗だぜ」と言う。
おしゃれねこはやっと言ってくれたと喜んだ。
それ以来、おしゃれねこはおしゃれもするが、時々、ぼさねこそっくりのぼさぼさになって野原を走り周り回った。
おしゃれねこ 作 工藤直子 絵 小沢良吉の感想
実は、猫より犬派の私ですが、この絵本は私の心を射止めました。なんとか手に入れたくて探していますが残念なことに発行されておらず、購入することができませんでした。
手に入らないから、更に欲しい願望が強くなるのでしょうか・・・。
どうしてなのか、犬よりも猫の方がおしゃれな感じがする。猫はスッとしてなめらかに歩き、犬の様に大きな声で吠えない。何故か上品に見える。そういった所が、ねこがおしゃれに見える点なのかもしれません。
おしゃれねこを何度か読み返したせいもあり、おしゃれいぬという題の絵本があったとしても、おしゃれねこというタイトルがまさにがっちしている最適な題材だとと感じました。
見た目の美しさ重視で着飾る事もいいが、度が過ぎるとおかしな格好になる。
内面からでる美しさに真の美を感じることができる。その人らしい身の丈に合った事をすることで周りから認められていくと考えさせられる本でした。
女の子がよかれと思ってするおしゃれが、良いと思ってほしい男子にはウケなかったという現象をこのおしゃれねこで表現されていると思いました。
最終的に、おしゃれねこは、ぼさねこのプレゼンをもらったことで、真の自分を表現することができ、ぼさねこが「綺麗だ」と言ってくれました。とてもほんわかする気持ちにしてくれたこの絵本、とても大好きです。
ハッピーエンドで終わるストーリーって、救われた気分になります。
気持ちをリセットしたいと思ったときに読むと、また一味変わった絵本に感じると思います。
私自身、驚きですが何度も動画を見返してみてしまうんです。そういう気持ちにさせてくれる絵本に出会えるって素敵だと思いませんか。
何度も読みたいと思う絵本を探してみませんか。