育児をされている中で、子どもに教えたいしつけがあるが、どうやって教えたらいいのか分からないという事があるのではないでしょうか。
今回は、絵本の読み聞かせがしつけに役立ったと思う絵本をご紹介したいと思います。
絵本読み聞かせがしつけに役立つのか?
絵本には心に響く言葉、ストーリーがたくさんあります。
絵本を繰り返し読む事で言葉の意味やストーリーが頭の中で繋がり記憶として疑似体験ができます。
何かを言葉だけで説明されると、漠然としていて理解できなかった。という経験があるのではないでしょうか。
説明するとき、たとえ話や実際の行動に置き換えて話をしていただくとストンと自分の中に落とし込めたことってありませんか。
絵本には絵が挿入されているためストーリーが映像として頭に残り、その絵にリンクして言葉や行動を覚えることができます。
例えば、朝起きて「おはよう」とあいさつをしてトイレに行く。
というストーリーが絵本の中に出てくるとします。
子どもは、何回も絵本を読んでもらいその話が身につき、朝起きたら「おはよう」とあいさつをしてトイレに行くんだ!と理解します。
何気ない1つのストーリーからでも子どもにとっては一つ一つの知識として定着することができているのです。
大人は今まで何度も経験した日常的な行動をこどもはまだ経験できていません。
ほとんどの子どもが歩くのに1年かかり、自立するまでに親は20年以上もの歳月をかけ関わっていくことになります。
絵本の読み聞かせは日常のたった数分でやることができます。
今日はどんな絵本を読んであげますか。
あいさつができるようになる絵本
まだかなまだかな さく・え たかいよしかず
発行者 公文教育研究会 Baby Kumon普及推進部
この絵本は、「まだかな まだかな おひさま まだかな?」という文で始まります。
くろくまくんが、朝の目覚めから、1日の生活の中でおこる「まだかな まだかな?」が盛りだくさん詰め込まれています。
あさごはん、おひるね、おともだち、おやつ、パパ、おふろ、寝る前のおはなし(読み聞かせ)を待ち遠しく思っているくろくまくんがとてもかわいらしい絵本です。
わが子が3歳になったある日、保育園の送りの車の中で「お仕事頑張ってね」とパパに話しかけていました。
今までそんなことを聞いたことがなかったので、驚きましたがとてもうれしい気持ちになりました。
3歳なりにパパのことを気づかっているんだなと思い、心当たりの絵本が直ぐに思い浮かんだのがこの「まだかな まだかな」です。
その子が生後3か月になった頃、子どもの読み聞かせをどんな風にやっていったらいいのだろうか?と悩んでいました。
ネット検索で色々な絵本の紹介がされており、大体、どんな絵本を読んだらいいのか頭では分かっていても実際読み聞かせをすると、こんな感じでいいのかな?と自信がなくなってきたんです。
近くにベビー対象の公文教室があるのを知り、思い切って体験をしました。
その時に体験用として第1回目の教材絵本である「まだかな まだかな」を貸し出してもらい読み聞かせをしました。
3か月から3歳の今でも読み聞かせを繰り返しているので、息子にとってストーリーが身についています。
絵本の中で「パパ おしごと おつかれさま」と出てきます。
息子もまた、仕事で帰りが遅くなったパパに「パパ おしごと おつかれさま」と声をかけているのです。
そういう一つ一つのエピソードに絵本で登場する言葉と一体となったという感覚を感じています。
この絵本はBaby Kumonの会員限定なので、書店にはおいてありませんが、ベビークモンの体験が最寄りの公文教室でやっています。「まだかなまだかな」は第1回目の教材として2週間貸し出しされるので、体験されてみてはいかがですか。
くろくまくんシリーズは、一般で販売されている物も何冊もあります。
我が家は「くろくまくん あいさつなあに?」という絵本もあわせて読み聞かせしていました。
おしっこがトイレでできるようになる絵本
ノンタンおしっこしーしー 作・絵キヨノサチコ
「しーしーしーなんのおと?」とかたりかける言葉から始まります。
ぶたさん、たぬきさん、くまさん、うさぎさんが登場し、おむつからおまる、そしてトイレでおしっこができることがリズミカルに展開されています。
ノンタンははじめ、お漏らしをするんだけど、次からはおまるでおしっこができたという絵本です。
トイレトレーニングは時間でトイレ誘導をする他に、本人が「トイレでおしっこをしたい」「トイレでできた」という達成感で良い気分に盛り上げて行くことが必要です。
たくさんのトイレトレーニングの絵本がありますが、コンパクトで分かりやすい表現、馴染みの動物たちが登場することで、子どもにとって理解しやすい絵本だと思います。
はみがきが毎日できるようになる絵本
くろくまくん ぴかぴかはみがき さく・え たかいよしかず
この本は、「もぐもぐ ぱくぱく ごはんを たべたら どうするの?」とはじまります。
「ごちそうさまっていうよ」「おさらとコップをかたづけるわ」と続き、「なにか わすれてない?」とはみがきを思い出させてくれる絵本です。
短い文章とかわいい動物たちの絵がとても分かりやすく描かれています。
3歳の息子は、今でも歯磨きを嫌がりますが、親の機嫌をとろうと「はみがきする」と自らいう事があります。
はみがきができたら喜んでもらえると考えることができているからだと思います。
以前、えんまさまのしつけ絵本や地獄絵本でしつけができると話題になっていたと聞いたことがあります。
脅迫的で恐怖感を与えることでしつけをすると「こわいからする」というマイナスのイメージが働いてしまい、トラウマになってしまうことにもつながります。
言葉で脅すことでしつけをするのではなく、本人が気持ちよくできるようなアプローチを考える必要があります。
毎日の習慣なので、嫌がられ泣かれると大変です。歯の生え始めから、赤ちゃん用の歯ブラシを持たせてはみがきが当たり前になるようにしたいですね。
歯磨きの絵本はたくさんありますが、子どもの好きなキャラクターがある絵本がおすすめです。子どももインプットしやすいと思います。